職種・業種未経験から
海外オフィスジョブをゲット!
自分の強みを見極めて、積極的にアピールを続けた結果、就活開始2ヶ月でオフィスジョブをゲット!
ー 柴田芳恵 27歳 (社会人)
【シドニー・オーストラリアで得たオフィスジョブ】
まず、日本でしていた仕事について教えてください。
日本で働いていた会社は、生活インフラ系の会社でした。所属は営業関連の企画部門で、そこでは計画業務などに約5年間従事していました。シドニーで見つけた仕事とは、業種も職種も違う、まったく関係のない仕事でした。
シドニーで見つけた仕事の内容はどんなものですか?
業界・業種としては、ファイナンス系の仕事です。本社はアメリカにある企業です。具体的には、コーポレートガバナンス関係の、企業と投資家をサポートする業務に取り組んでいます。
会社の主なクライアントは機関投資家で、その人たちに私たちの会社が分析したレポートを発行しています。「この会社はこういう特徴があるから会社が出す議案に対して賛成したほうがいい、反対したほうがいい」といったことを勧めることも仕事の一部です。投資に関するアナリストがたくさんいて、そのアナリストのサポートをしたり、クライアントが持っている、交渉するときのガイドラインのようなものがあるのですが、そのガイドラインと自社の方針がマッチしているのかというところを見たりとか、アナライジングに近い仕事もしています。
基本的に仕事の8割は英語で行っています。日本人もいますが、日本人とメールでやりとりするときも、日本人以外のスタッフにも転送することもあるのですべて英語です。仕事をする上では専門用語が結構えげつなくて(笑)、そもそも日本語でも理解できない時もあります。まず日本語で理解して、それを英語にして、そうしていると時間がかかるときもありましたが、今はだいぶ慣れてきました。大体テクニカルタームとかも頭に入ってきたので、スピードは上がってきています。日本語すらわからない、という状態は本当にきつかったですね。
帰国後の就職には役に立ちそうですか?
私はワーキングホリデービザなので、勤務できる期間が限られてはいたのですが、なんと先日、日本に帰国後も東京の支社で働いて欲しいとジョブオファーをいただきました!なんでも、新しく東京に支社を作る予定がもともとあったようで、そこで働くスタッフとしてお声がけいただくことができました。ただオーストラリアで仕事をゲットしただけでなく、ちゃんと結果を残せたのかなと思えた瞬間でした。
どうやってその仕事を見つけたのですか?
求人サイトを毎日開いて新着をチェックしていました。手あたり次第アプライするのではなくて、その企業が日本人を必要としているのかとか、日本語を理解できる人・扱える人を求めている求人をピックアップして、重点的にアプライしていました。職種は特に絞ってなくて、なんでもよかったです。
私は日本人なので、英語だけでは到底ネイティブには適わない。なので、あえて「日本語」や「日本人」というのを武器にして仕事を探しました。現地で「日本語」「日本人」を武器にできる企業は多くはないけど、思っているよりはありました。ビザの期間に限りがあるし、英語もネイティブに比べたらレベルは全然低いので、現地のローカルの人たちが就職活動をするのと同じようにしていてもほぼ無理、もしくは無理ではないかもしれないけど時間がかかってしまいます。なので、1年で帰ると決めていた私は無駄な時間を費やしたくなくて、絶対的強みである「日本」に絞りました。それでも、もちろんやっぱり難しくて、始めてからゲットするまでに2か月くらいかかりました。
未経験からのキャリアチェンジ、それも海外でだと大変そうですが...
どうしてもやりたかったんです!!どうしてこんなにやりたかったのかなとモチベーションをさかのぼると、実は渡航前に至ります。「オーストラリアに行きたい」と家族に話したら、めちゃくちゃ反対されました。特に父から「行ってどうするのか」と反対され、「行って帰ってきたら仕事はないし、給料も下がる」と言われました。父は海外経験のない人ですが、言っていること、心配してくれていることは私もわかっていました。でも私は父の言うことばかりじゃないと思っていて、どうしても見返したいという気持ちが強く、モチベーションになりました。帰ったときにしっかり次のキャリアに繋がるような仕事がしたいと思っていたので、オフィスでの仕事を探していました。どうしても、何としてもやって帰って、父に見せたかったという思いが一番です。
昔から「自分がこうだと思ったら何としてもやりきる」っていう性格だというのも大きいかもしれません。高いハードルを越えるのは好きですね。学生のときは勉強一切せずひたすらラクロスをしていましたが、そのときも明確な、でも簡単じゃない目標があって、それをクリアするためにどうやってやれば目標達成できるかっていうのはずっとやっていたので、根付いているのかなと思います。そもそもの性格もあるだろうし、でもそれ以上に日本を出るまでの準備とか、覚悟みたいなものがやっぱり大きかったかなと思います。
日本での事前準備中から覚悟していたんですか?
当初、英語は本当に皆無でした。TOEIC390とか取っていましたね。それでも事前準備中では、英語の先生は「もうすぐ400点だからすごいね」って言ってくれましたけどね(笑)。いい感じに上げてくれました。
英語の勉強は、ライティングの課題はきちんとやっていました。テキストも3周はきちんとやりましたが、テストはたまにさぼっていました(笑)。ただこれをやっていてよかったと思ったし、英語に限らず、この準備の期間があったからこそ、私の覚悟に繋がったと思います。準備の段階で何か具体的に自分の今の状態を想像できていたとかは全くないのですが、でも「絶対やってやる!」とは思っていました。「じゃないと日本に帰れへん!」っていう覚悟はできていました。
同時に、不安もめちゃくちゃありました。親にもいろいろ言われていたし、友達や会社の人たちはサポートしてくれたり応援してくれたりとありがたいなと思っていたけど、でもやっぱりちゃんと結果を出して成長した姿を見せないといけないなとも思ったので、それが背中を後押ししてくれたかなと思います。
それから、日本での準備期間に留学について相談する人は決めていました。自分にマイナスになることを言う人にはあまり言わないでおこうと思いました。友達とかも選んだと言ったら言い方は悪いですけど、相談する人は考えて、いい言葉くれそうな人とか、海外経験ある人に相談するとかしていました。大半の人が反対してくるので、相当そこで意志は固めました。何も考えずに語学学校だけ行って英語だけ勉強して帰ってきても、ほぼほぼ何のプラスにもならないっていうのは私もわかるので、ちゃんと自分で目的意識を持ち、ある程度自分の中で考えて、どこに自分を持って行きたいかを書き出して準備していました。オーストラリアでも3ヶ月に1回ペースで、見直していました。
今、自分はどういうステージにいて、英語力はどれくらいで、じゃあ次ここまで行くために何が必要かを書き出して、そして、これが必要だと自分で頭の中で考えて行動していました。REBORN projectの事前準備期間からそれをやっていて、今に繋がっていると思います。
採用までの流れについて教えてください。
採用の流れとしては、面接が3回ありましたが、1回目は電話面接で、英語力のチェック、どれくらい英語を喋れるのかと、なんで応募したのか、どういう経験をしたのかを聞かれました。でもその時の面接官は日本人でした。2次面接はオフィスで直接Face to faceで面接をして、そしてその時も日本人でした。このときは日本語で、過去の経験、自分の強み、どういったことで貢献できるのか、という話をして、あとは、英語の筆記テストをしました。Excelの筆記テストもありました。それをパスしたら最終面接で、直属のボスとオンラインでインタビュー。一次と二次が日本人だったのは大きかったとは思います。言いたいこともきちんと伝えられたし、私の良い部分もしっかり出せたかなと思うので、そこはラッキーだったかなと思います。
未経験なのに、どうやってアピールしたんですか?
海外って、どんな仕事であっても経験重視だと思います。だから経験の部分は外せないなと思ったのですが、日本で働いていた業界は全く違うし、ファイナンスの経験も一切なかったのでそれは言えない、嘘でも言えない...そこで、自分のやっていた仕事や経験から、私がこの仕事をする上での強みや貢献できることをまず探しました。
私は自分がやっていた仕事の中身を、仕事を辞めたときに全部書き出していました。経験してきた仕事の時期、期間、部署、内容、めちゃくちゃ細分化して、仕事のこの部分はあまり好きじゃない、この仕事は自分に向いているなど、全て書き出していました。それを見直して、今回私がアプライしたい会社の募集要項の中身と、私が経験してきた仕事のどの部分がマッチしているのかを見つけ出しました。私はファイナンスの経験はないけど、この部分で貢献できます!と経験をアピールしたのが一つ。二つ目は、パーソナリティーの部分で、私は新しいことにチャレンジするのが好きなので、ファイナンスの仕事は経験ないけど、新しいこともしっかり自分で吸収して、何か壁にぶつかってもクリアしていくことができる!と。そしてオーストラリアでどういう経験をしてきて、どういうチャレンジをしてきたかを根拠づけて言うことができたから、たぶん納得してもらえたのかなと思います。
前職のインフラの営業部門と、ファイナンスの今の部門だけ見たら、まったく一致しないと思います(笑)。でもそれをしっかり細分化してどこかマッチするので、今回それが上手くはまったかなと思います。思い返すと自分の今までの経験で会社に貢献できるところをきちんとアピールできたというのがやっぱり一番大きいかなと思います。日本にいたときもアナライジングみたいなデータを使って分析する仕事をしていたので、そこは生かせたかなと思います。面接のときもそれを伝えました。ファイナンスの経験はないけどそういった部分は私貢献できます!としっかりアピールできたので、生かせていると思います。採用された後で、経験ないのはちょっとひっかかった、とは言われましたが(笑)。
オーストラリアでの経験は、何を話したんですか?
これまでのREBORNワーホリで、語学学校に行って、日本語教師のボランティアをやって、というのは一通り伝え、私はそれが終わったタイミングで1か月間、ひとりでラウンドトリップしました。オーストラリアを0.75周くらい。パース側には行っていないけど、ほぼほぼ1周して。ラウンドトリップは自分で計画を立て、いつからいつまでどこの都市に行って、準備するものは何が必要で、交通手段はバスで、その他いろいろと全部計画立てて1か月間やりきった。それが結構自分の殻を破れる経験になったなって思えるところがあり伝えました。一見、全然仕事に関係ないですけど、自分で考えて自分で行動してできる人だと伝わったかなとは思います。全然仕事に関係ないですけど(笑)。
あと、ラウンドトリップが終わってからシドニーでウェブデザインの勉強も始めました。でも仕事がスタートしたので、1か月くらいしか勉強できなかったのですが。自分で今後のキャリアを考えたときに、何か手に職を持っていたほうがいいなと思っていて、ウェブデザインの勉強を始めました。これも面接のときに言いましたね、「この人新しいことをするのが好きなんだな」っていうのがわかってもらえたのは大きかったかなと思います。ファイナンスは私にとっては新しいことなので、新しいことに挑戦する姿勢を評価してもらえたんじゃないかなと思っています。自分の経験を含めてアピールできました。
職場環境や同僚についても教えてください。
きついことも多いです。慣れてきましたけど、初めはきついことが本当に多かったです。英語も得意じゃないのに、ロンドンにいるアメリカ人のボスからオンラインでトレーニング受けないといけなくて。そのトレーニングも専門用語ばっかりで、本当にわからないです(笑)。とってもつらかったんですけど、ボスがいい人で、救われました。
実は私がいま担当しているチームは、シドニーには私だけです。私のボスはロンドン、あとはニューヨークにメンバーがいて、すごいワールドワイドに働いています。なので、常に指示はロンドンから。ボスには実際会ったこともないです、ロンドンなので。シドニーのオフィスでオンラインミーティングをして、そこでボスと話す、不思議な感じです。今のこの新型コロナの影響でこそオンラインが急速に加速しましたけど、それ以前からテレワークでした(笑)。オンラインだけに、対面よりもコミュニケーション能力は間違いなく必要だなとは思います。
英語力はやっぱり必要ですか?
私英語上手じゃないです!(笑)とか言って本当はできるんでしょ?とか言われそうですけど。REBORNワーホリはUpper intermediate以上での渡航が推奨されていますが、私が渡航した時、最初の語学学校のレベルはPre-intermediateとIntermediateの中間くらいでした。お世辞でも高いとは言えないレベルです。約4か月間通って、卒業時はUpper intermediateで卒業しました。でも実力的にはそんなにないんじゃないかなとも思っています。私はいつも授業で先生に「クラス上がりたい」って言い続けてアピールしていました。それで上げてもらったところはあります。でも後になって考えてみると、英語力がすべてではないし、そういった過程も、すべてが繋がっているのかなとは思いますね。でもいまだに英語得意とは言えません(笑)。
日本とオーストラリアの働き方を比較してみてどうですか?
オーストラリアは、無駄はないなって思います。私が日本にいたときは、働いていた会社が古くからある歴史のある大企業だったので、極端かもしれないけど、日本ってハンコ文化があるじゃないですか。膨大な数の上司にハンコをもらいにいかないといけないとか、これやりたいと思い上司に相談してみても、それがスムーズに行かないことが結構多いなと感じていましたが、今の会社はアメリカの企業だってこともあって、すごいフレキシブルかなって思います。決断もスピーディーだし、全然違います。居心地もいいし、やりやすいです。指示もチャットツールでこれやっといて、で終わりです。採用のやりとりとかもチャットで、いつから働けるとか、そういうやりとりもしています。意外と軽いなって思います。
ドキュメントとかもほぼほぼPDFとか、書類がない、ペーパーがないです。ペーパーレス。日本では大量に印刷して、ホッチキス留めて、そして位置を間違っただけで怒られてました...。斜めに留めていたら、この人は斜めじゃなく縦にしないといけないなど言われて、また焼き直して縦にやり直したり、マジでこれ何?っていうことがすごく多かったです。そういう無駄は本当にないです。なので、単純に仕事に集中できるなって思います。
あと褒める文化があります。小さい事でもめちゃくちゃ褒めてくれます。最近褒められたことは、私がデータに強くてめっちゃ助かるって言ってもらいました。ちゃんと面接のときにアピールしたところが生かされているのが実感できて、すごく嬉しかったです。日本人って、いいことでもあるわけですけど、我慢が正義みたいなところあると思います。それで成長したこともたくさんあるので、それは大事だなとは思うんですけど、too muchもよくないなって思います。日本は減点方式、オーストラリアは加点方式、というのがしっくりきます。日本は、このレベルをできて当たり前、できなかったらダメっていう減点方式ですが、こっちはこれできたらよくできたね、すごいね、という加点方式です。そっちの方が圧倒的にやりがいを感じます。
事前準備中のメンバーに伝えたいことはありますか?
やっぱり間違いなく事前準備が一番大事だなと改めて思います。事前準備の時間で、自分が一番成長したなって思います。もちろんオーストラリアに来てからも成長しましたが、それは準備期間の行動があってこそで、その期間の行動が自分を一番成長させたなって思います。
今までの私の人生は、割とレールに乗った人生でした。自分的にはやりたいことをやってきたつもりだったけど、でも一歩引いて自分の人生を見直してみたらすごいレールに乗った人生だなと思って。自分でこれをやりたいって決めてやったことも、あんまりなかったかなというところが大きくて、そんな自分がすごく嫌でした。だから仕事を辞めると決めたのも、間違いなく自分の決断だし、オーストラリアに行きたいって思って行動したのも自分の決断だから、何が起こっても自分しか責められない。そういう過程が自分を成長させたなって思います。
仕事を辞めるのは簡単じゃないし、5年間積み上げてきたものを1回ここで捨てていいのかと考えたし、でもそれを思い切って自分で考えて言ってみたら、意外とみんなサポートしてくれました。「いい決断だね」って言ってくれた人も多かったし、「成長して帰って来いよ」って背中を押してくれた人がたくさんいたから、それはすごくありがたかったです。
私も含めて、「オフィスで働きたい」と思っている人は多いと思います。オフィスで働きたい「けど」英語力がない、と諦めている人も。でもそうじゃないってことを、私は伝えたいです。もちろん絶対簡単じゃない!でも難しいからできないと思ってほしいわけでもなくて、ひとつ言えることは本当に、「英語がすべてじゃない」ということです。英語以外の自分の強みを見つけ、しっかり相手に伝えることができれば、仕事もゲットできると私は思います。それは仕事だけでなくても、何に対してもそうです。友達を作るとか、語学学校でクラス上げてもらうとか、これって全部英語が必要ですが、英語がすべてではないのは確かです。英語以外の強みを見つけてほしいです。
海外で、海外の企業で、英語を求めているなら、日本人は雇わないと思います。それならネイティブを雇ったほうがいい。でもそうじゃないってことは、最低限英語は必要だけど、結局すべてではないということを本当に実感しました。
あとは、時間のある時に自分と向き合うのも、めっちゃ大事ですね。だって1年しかないから、無駄にできない。ぼーっとしていたら終わっちゃうし、それで結局何もできませんでしたって帰るのは絶対嫌だなと思ったので、私はがんばってやりました。日本にいるときは仕事もあるし家族もいるし、やることに制限がかかってしまうのは仕方がないと思います。でも、もうそれを捨てて海外に来てしまったら、何もストッパーはありません。別に親も何も言ってこないし、仕事もないし、自分の好きな事をできる時間。あとは自分が思ったことをやるしかない、ひたすら思ったら行動。アウェイだから簡単じゃないですけど、ビビりながらでも、やるしかないと思っていました。そのためにも、事前準備が一番大事だと思います。事前準備でやったことと、覚悟があったからこそ、海外での生活が充実したなって思います。事前準備は、めっちゃ大事です!
最後に一言お願いします!
自分の人生に責任を持てば、人生が楽しくなる!自己肯定感もあがる!自分で自分の人生に責任を持ったら、成長できます。
留学/ワーホリ相談
・セミナー
留学/ワーホリの「本質・本音」を
本気でお伝えしています。
まずは留学・ワーホリ
について知りたい
質問・相談をしたい!